産業医の仕事

西新宿で数学の塾を経営している友人に頼まれて、その会社の産業医を引き受けることになりました。

5年前に産業医の資格をとったときに、「産業医が必要になったら手伝うよ」と言っていましたが、その後5年たち、会社で働く従業員が50人以上になって、産業医の選任が義務づけられる人数になり、今回の依頼となりました。

産業医は『労働者の健康を保持し、健康と労働の両立を図る』のが仕事です。

1.健康管理

2.作業管理

3.作業環境管理

4.健康教育、健康相談

などが具体的な仕事になります。

今でも、十分忙しいのですが、月に一回新宿に通勤できること、病気の治療ではなく、病気の予防や健康の維持、という今までとはかわった経験ができるので、ちょっとわくわくしています。

さっそく15日にでかけてきて、その会社の衛生管理者や理事長と打ち合わせをしたり、健康相談の申し込みのあった方と30分ほど面談をしました。

最近の職場は、パソコンを使う時間が長いので、肩こり、腰痛やメンタルヘルスが問題になることが多いようです。

カテゴリー: メンタルヘルス, 医療一般 — admin 11:48 PM  コメント (0)

ダイエットを真剣に考える世代

ひさしぶりにあった麻酔科医の友達3人が、ダイエットで体重を減らしていました。

みな50代の男性で、健診で異常を指摘されたために体重を減らそうと決心したそうです。

一人は血糖が少し高めになった、一人は中性脂肪が少し高くなった、一人は収縮期血圧(血圧の高い方)が145と境界域になったということでした。

3人とも、標準よりはちょっと太めという程度で肥満ではなかったのですが、だいたい10kgくらいの減量に成功してみなスマートでかっこよくなっていました。

1.炭水化物をまったくとらない方法(パン、ご飯、麺類はいっさいとらないがそれ以外はなんでも食べる)

2.朝、昼はカロリーメイトだけど、夜はワイン一本とディナーたっぷりとる

3.朝、昼は普通に食べて、夜は野菜たっぷりスープだけ。それに加えて、朝夕毎日体重を記録する。

と、ダイエットの方法はさまざまでしたが、共通していたのは、体重を下げないと健康を維持できないだろうという危機感を持っていたことです。

3人ともお酒も大好きな美食家ですが、寿命に影響する異常値を指摘されると、ダイエットにも真剣にとりくめるのでしょうね。

心臓の麻酔で、バイパス手術を受ける患者さんは、たいてい高血圧、糖尿病、高脂血症のどれかを合併しています。メタボの状態が続くと、怖い将来が待っていることを麻酔科医は毎日の仕事からよくわかっているのです。

ほんのちょっと検査に異常があると、自分の健康に対する意識が変わってくるからいいことかもしれません。

カテゴリー: 医療一般 — admin 7:58 PM  コメント (0)

家庭の医学の放送

北野たけしさんが司会をするテレビ朝日の「家庭の医学」の今日のテーマは腰痛でした。

先日、うちのクリニックで再現ドラマの撮影をした例の番組です。

私の出演は、採血をしている手だけでしたが、カットされずに一瞬でてきました。よかった。

花岡先生は、いつもどおりの明るい笑顔でいい感じでした。

脳が誤作動して、かってに刺激を出す、という脳のイメージ図がちょっとやりすぎかなと思いましたが、一般向けのテレビだと、あのくらいの強いインパクトが必要なのかもしれません。

全体によくできていたと思いました。

カテゴリー: 医療一般, 日々の診療 — admin 11:22 PM  コメント (0)

家庭の医学

テレビ番組の制作会社から電話がありました。

テレビ朝日の『家庭の医学』という番組で「慢性疼痛」を取り上げるので、制作に協力してくださいということでした。

ビートたけしさんが司会をしている夜の番組で、私も何回かみたことがあるような気がします。

この番組はどうか知りませんが、医療番組は、医療の場面で経験するごく一部のことをとりあげて、一つのことを断定的に強調して、一般の人に、それがすべてであるかのような印象を与えていると思っています。

それに、テレビに名前がでたりすると、問い合わせの電話がたくさんかかってきて、業務に支障をきたしてしまいます。

そんなことを思って気が進まなかったので、やんわりと断っていたのですが、大学の医局でお世話になったH先生が出演されるということだったので、結局協力することにしました。

慢性疼痛について、インタビューを受け、制作者が描いているタイプの痛みをもつ患者さんを紹介して、その方にもインタビューを受けてもらいました。

再現ドラマを作るということだったので、撮影にクリニックを提供し、言い過ぎたり、間違ったことを言わないようにとシナリオに目をとおすことにしました。

カテゴリー: 医療一般, 日々の診療 — admin 5:11 PM  コメント (0)

K先生が見学にみえました

昨年、大学医局の新年会で『麻酔科医の開業』というタイトルで講演をしたのですが、その時のわたしの話に興味を持ってくれたK先生が、土曜日にうちに見学に来てくれました。

今は大学病院でペインクリニック外来と麻酔を担当しているということでした。

麻酔科の医師に、『開業』という選択肢があることを見せてあげられるのは、すごく嬉しいことです。

K先生にペインクリニックの効果をわかってもらうために、診察室で患者さんたちに「以前はこういう症状があったんですよね。最近はどうですか?」と尋ねると、それぞれに「この症状が、こうこうこういうふうになって、とてもらくになりました」と説明してくれました。

K先生は、「ペインクリニックって患者さんが目の前で喜んでくれるのでいいですね。患者さんも医者もハッピーで医療の原点っていう感じがします」と感想を話してくれました。

確かに、目の前に笑顔の患者さんをみるのは、麻酔の仕事では感じられない喜びです。

カテゴリー: 医療一般, 日々の診療 — admin 11:10 PM  コメント (0)

間に合った…(産業医更新)

5年前に開業の準備をしていたとき、ペインクリニックだけでは立ちゆかないときに、何かの助けになるかもしれない、と思って『産業医』の資格をとりました。

産業医になると、5年毎に所定の単位をとり、資格の更新をしなければなりません。産業医としての仕事をしていないこともあって、更新のための書類が送られてくるまで、すっかり忘れてしまっていました。

この2ヵ月で、日曜と休診の休みの日をフルに使って、講習を受け、単位を集めて、今日やっと書類を出すことができました。

資格を継続して、意味があるかなぁという思いが頭の隅をよぎりましたが、だからといって、資格を放棄するというのもなんだかもったいないですものね。

今度はちゃんと計画的に定期的に講習を受けていこうと思いました。

ほんとに、まにあってよかった……(ホッ)

カテゴリー: 医療一般, 学会・研究会 — admin 11:12 PM  コメント (0)

帯状疱疹

帯状疱疹は、いきなり水疱が出るときと、痛みが先にでて、そのあと水疱がでてくるときの二つのパターンがあります。

痛みだけだと、整形外科に駆け込むことが多いようです。

水疱がでてないと、「帯状疱疹」の診断はなかなかつきません。痛みだけの時に診断がつかないのはしかたのないことです。

中には、帯状疱疹の痛みは尋常じゃないので、もしかしたら帯状疱疹かもしれないと言ってくれる経験豊富な医師もいます。

痛みだけの時は、整形外科では、レントゲンをとって、「頚椎のここが狭いので痛いのでしょう」とか、「老化で骨が変形しているのが原因でしょう」などと言われます。

それでも、水疱が出て、すぐに「帯状疱疹」とわかって、皮膚かなり、内科なり、ペインクリニックなりに紹介してもらえれば問題はないのですが、今日みえた帯状疱疹の患者さんは、水疱が出た後も整形外科でぎっくり腰という診断の元に、ずっとリハビリを受けていたそうです。

水疱があっても、気がついてないのですから、当然抗ウィルス薬も投与されていません。

皮膚科に行くようにと言われたのは、水疱が出て、1週間もたってからでした。

皮膚科では初期治療をするには、日にちがたちすぎていたので、すぐにうちに紹介の電話がかかってきました。

水疱のないときに、帯状疱疹の診断がつかないのは仕方のないことと思いますが、水疱がでてからも、ぎっくり腰だろうといって、治療を続けるというのは、非常に困ったことだと思います。

カテゴリー: 医療一般, 帯状疱疹 — admin 10:55 PM  コメント (1)

信じられない使用条件

フェンタニルという麻薬を含んだ、貼り薬(デュロテップパッチ)が「慢性疼痛」つまり、良性の疾患の痛みにも使えるようになったことは、先日お話しました。

読売新聞に紹介されていたこともあって、患者さんたちの意識も高く、今までリン酸コデインを使っていた人たちの中で、デュロテップパッチのほうが好ましい方は、少しずつデュロテップパッチに変更しています。

昨日、初診で見えた帯状疱疹の急性期の患者さんに、どの鎮痛薬でも痛みが取れないというので、さっそくデュロテップパッチを処方しようとしました。

ところが、そういう処方の仕方はできないのです。

デュロテップパッチを慢性疼痛に処方するときの条件として、「今まで使っていたオピオイドからの変更であること」という一文がついています。

オピオイドとは、麻薬の総称で、リン酸コデインや、モルヒネなどを指します。

リン酸コデインやモルヒネが、副作用が強いから、フェンタニルを使いたいのです。

フェンタニール製剤であるデュロテップパッチのほうがずっと使いやすくていい薬なのに、わざわざ副作用のある他の麻薬を使ってからしか処方できないことになります。

患者さんと処方医師と取り交わす確認書にも「他の麻薬からの変更である」という文章が入っているので、そこにサインする以上、数日でも他の麻薬を使ってからでないと不正になります。事情を説明して、やむなくリン酸コデインを処方しました。

次に処方するときにデュロテップパッチに変更するにしても、何日間かは患者さんを便秘や嘔気といったリン酸コデインの副作用に苦しめることになります。副作用がつらくて、中止してしまえば、激痛に耐えなければなりません。

他の麻薬からの変更として使うという条件が入った理由は、「安全に使用するために」ということらしいのですが、とんでもない話です。

2年前に治験を行ったときの研究のデザインが、「他の麻薬を使用していて鎮痛効果を得ていた人」に使用して、効果と副作用の程度の差を見るというものだったので、このような条件が入ったのでしょう。

臨床のことを知らない役人が決めたに違いありません。

また、そのような条件がつくことが、現実的には矛盾していることを指摘できなかった製薬会社にも問題があると思います。その条件に対して、徹底的に対抗できなかったのは、製薬会社の人たちも、臨床の現場をよく把握してないということではないでしょうか。

せっかく使いやすい薬がでてきたというのに、まったく腹が立ちます。 

 

 

 

 

 

)ヤンセンファーマ

カテゴリー: 医療一般, 心にうかぶこと, 慢性疼痛 — admin 9:28 PM  コメント (0)

レセプトのオンライン請求

診療報酬を受け取るために作る『診療報酬明細書』をレセプトといいます。

毎月、一ヵ月分の診療の明細を作成して、翌月の10日までに社会保険や国民健康保険組合に送ります。いろいろな段階の審査を受けて、だいたい2ヵ月後に診療報酬が支払われるという仕組みになっています。

開業してもうすぐ5年になりますが、最初は、作ったレセプトをすべて紙に印刷して、送っていました。

2年くらいまえから、電子媒体(フロッピーディスク)にコピーして送るようになりました。

そして、今回から、ようやくオンラインでの請求です。

紙に印刷していたときは、スタッフの手を借りて、穴あけをし、請求別に糸で綴じて、件数を手で数えたりしていました。

電子請求になり、大量に紙に印刷する手間はなくなり、作業は私一人でできるようになりました。でも、紙のレセプトの時と同じように、総括表を作って、印刷し印を押し、糸で綴じ、という作業が残っていました。

10日に必着のため、たいてい9日の深夜には、できたてのレセプトを宅配便で出すために、近くのコンビニまで走っていました。

今回は違います。

レセプトができあがったら、社会保険や国民健康保険に直接オンラインでつなげた独立したパソコンから、ほんのちょっとの手間と時間で、あっという間に送ることができました。

送信用の回線とパソコン1台をオンライン請求用の専用として設定し、ちょっとめんどうな手続きはありましたが、オンライン請求の準備ができてしまえば、レセプト請求自体はとてもらくです。

しかも、オンライン請求の場合、東京都では、印刷した総括表も出さなくていいので、大幅な時間の節約ができるようになりました。

カテゴリー: 事務仕事, 医療一般 — admin 11:23 PM  コメント (0)