ブログについて

いっしょに仕事をしているNさんから、「先生のブログは率直ですね」と言われました。たぶん、プライベートなことも、感情の動きもそのままに書いているという意味だと思います。

病院のホームページにリンクされたブログは、病気についての話題が主で、あまり日常生活やプライベートな内容は書いてないことのほうが多いでしょうね。

わたしは、どこか具合が悪くて、医師にみてもらおうと思ったときに、その人がどんな仕事をしてきたかという経歴だけじゃなくて、どんな気持ちで患者さんに向かい合っているか、つまりその医師がどんな人物かを知りたいと思います。

ペインクリニックは、痛みを治療する科ですが、痛みの中でも慢性疼痛は、必ず心の状態が関係していると思います。そういう患者さんが、心を開いて、痛みの状態や、痛みが生まれた背景を話してくれるようになるためには、わたしもいつも心を開いて話をしていなければならないと思っています。

診察室の中では、そういう時間を持つことは難しいので、自分の考えや、日常の出来事で感じることをブログに書いて、わたしがどんな人間かというのを、そこから感じてもらえたらと思っているのです。

だから、「白衣」を意識せずに、いつものありのままの顔でブログを書き続けようと思っています。

カテゴリー: お知らせ, 心にうかぶこと, 日々の診療 — admin 11:34 PM  コメント (0)

退任記念パーティー

NTT関東病院のペインクリニック科の部長の大瀬戸先生の退任祝いのパーティーに出席するために帝国ホテルに行ってきました。

全国各地からたくさんのペインクリニシャンが集まって、盛大な会でした。歴代の部長が若杉先生、塩谷先生で大瀬戸先生は3代目ですが、今までの部長の退任パーティーより参加者は多かったような気がします。

おそらく、大瀬戸先生は、NTT関東病院と病院名が変わる前の関東逓信病院の時から27年間もそこのペイン科に勤めておられたからだろうと思いました。

NTT関東病院のペインクリニック科は、全国からの国内留学生が多いので、27年間の間に、いっしょに仕事をしたり、指導を受けたりした人が各地にたくさんいるのです。それでも、九州始め、全国からお祝いにかけつける医師達がいるというのは、やっぱり大瀬戸先生の魅力ある人柄によるのだろうと思いました。

NTTでペインクリニックの研修しているときに、私の透視下ブロックをみていて、

「あなたのは、いつも「おはよ~!!」「こんちは~!!」と針が進んでいくね。針にためらいがなくて、シャープで元気だ」と言われたことがあります。たぶん褒められたんだと思っています。

何を着ていこう……フォーマルなスーツにしようかと迷いましたが、帝国ホテルだし、大瀬戸先生に敬意を表して、少し華やかなドレスででかけていきました。

カテゴリー: 医療一般, 心にうかぶこと — admin 11:03 PM  コメント (2)

脊柱管狭窄症

「急に引っ越しをすることになったので、今日で最後なんです…」と、90才になるSさんが深くお辞儀をされました。

この薬がないとやっていけないのですが、これからどうしたらいいでしょうかと不安げな様子です。

『この薬』とはリン酸コデイン。麻薬系の鎮痛薬です。

Sさんは、2年半前に88才でうちにみえました。

第4腰椎のすべり症があり、そのために脊柱管狭窄をきたし、2分歩くと足が痛くなって歩けなくなる、10分立っていると足が痛くなるという症状で日常生活がずいぶん不自由になっていました。

Sさんは、心筋梗塞をおこしたことがあるので、再発予防のためにバイアスピリンを服用中でした。バイアスピリンをのんでいる時は、血腫の合併症のリスクが高くなるので、硬膜外ブロックはせずに、坐骨神経ブロック、トリガーポイント注射、低周波治療器による治療を開始しました。

この程度の治療でも、1週間は楽にすごせるようになりました。まぁまぁ楽にはすごせるが、完全に痛みがとれるわけではない、そして日がたつにつれて、また痛くなる、という状態でした。

年齢や、腰椎のすべり症があること、治療内容から考えると、治療者側からみると、とてもうまくいっているほうなのです。

しかし、だんだん週に一回の治療のために来院することが大変になり、治療間隔が2週間、3週間になると、痛みの強い時間が長くなっていきました。それで、来院できない間の痛みをとるために、リン酸コデインを使うことにしました。

1日1錠から徐々にふやして、1日6錠120mgを3回にわけて服用するまで増やしたところで、痛みがある程度コントロールできるようになりました。

麻薬は吐き気や便秘の副作用がかなり高率にでます。服用する量が増えると、副作用も強くなります。

しかし、吐き気は、最初の2週間程度で、ほとんど感じなくなることが多いので、細心の注意をはらって時間をかけて服用する量を増やしていきます。リン酸コデインを少しずつ増やすことで、便秘の対応にも慣れてきて、便秘薬の調節が上手になってきます。そのようにして、Sさんの場合は、3ヵ月ほどで、満足のいく量まで増量することができました。

その後は、坐骨神経ブロックと低周波治療は、痛みの強いときに追加してするだけで、治療は薬物療法が主となり、神経ブロックは従になりました。こうして医療用の麻薬を飲み始めることで、Sさんの生活レベルは大きく改善されました。

今回引っ越しをすることになり、この薬をどこかで処方してもらえるでしょうかと、心配なのです。

これまでの治療経過を書いた紹介状を、新しい住所に送ることとを約束して、「じゃ、お気を付けて。大事にしてくださいね」と診察の終わりの挨拶をしました。

ところが、Sさんは、立ち上がる様子がありません。

「受付で処方箋お渡ししますからね。はい、どうぞ。おだいじに」ともう一度挨拶をしました。

しばらく沈黙した後に「先生、ほんとにお世話になりました」と深々と頭を下げて、手を差し出されました。

ハッとして「今日で終わりですものね・・・」とその手を握って、Sさんの顔をみると、涙が流れていました……

両手で手を握ったまま、わたしも涙ぐんでしまいました。

あたらしい土地でも、そこの病院の医師やスタッフといい関係がもてるといいなぁと心の中で祈りました。

真夜中の西新宿

香港からのお客様を迎えるので楽しみにまっていたのですが、飛行機の到着が遅れて成田からの交通機関がなくなってしまいました。

航空会社のせいで延着したのだから、普通なら、成田にホテルをとってくれるとか、タクシー代を出してくれるなどの対応が当然だと思うのですが、そんな保証はなく、なんとか新宿までは航空会社のバスで送ってくれることになりました。

タクシーを使ってもらうという手もありましたが、到着が1:00すぎということで、夜中なら時間もかからないので、ひとっ走り車で迎えに行くことにしました。

約11キロ、井の頭通り、そして方南通りへと進みます。都心の道路は車線も多くて、広くて走りやすいんですね~。

都心に一人で運転してきたのは、2回目で、最初は昼間だったので、人も車も多くて、やっぱり電車が便利だなぁと思ったのですが、さすがに夜中は違います。都会の美しさだけが際だつようです。

西新宿のビル群は、昼間歩道を歩きながら見上げるときより、誇り高くりっぱにみえました。広い道路上から、開けた視野でビルを見るからかもしれません。

大きなバスターミナルのまわりを2周しただけで、大きな荷物をたくさん携えた友人を無事ピックアップできました。陸上競技場のような広さで、バスの発着用のスペースがたくさんあって見通しの悪いところで、運転しながら人を見つけられるなんて、昼間では考えられないことです。

車の少ないお盆休み中は、都心へのドライブが新鮮かもしれません。

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 5:49 AM  コメント (4)

影絵の森美術館

母を連れて、山梨の温泉に行って来ました。

宿は、湯村の中庭の広いホテル。私は、右肩や右腕が痛いので、なんとか痛みがとれないかなぁという、神頼みならぬ、温泉頼みです。

といっても、私は露天風呂に本を持ち込んで読むのが好きなので、肝心の肩や腕は温泉につかっていないのですが……

ちょっと足をのばして、昇仙峡の「影絵の森美術館」に行って来ました。

藤代清治の作品が展示されている美術館です。

山梨県立美術館には、何回か行ったことがありますが、影絵美術館はその存在すらしらなかったので、ちょっとした時間つぶしのつもりでした。

ところが、中に入ったとたんに、あ!!と一瞬言葉を失いました。

童話の世界を創り出す発想と構成、そしてそれを繊細な技術で表現されたたくさんの幻想的な作品がライトアップされていました。

http://www.kageenomori.jp/fujishiro.html

思いがけない作品に出会えて、幸運な一日でした。

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 11:03 PM  コメント (2)

読んでくださってありがとう

初診の患者さん、80才代の女性で、腰痛に困っている方がみえました。

いろいろお話をして、「痛みがあると、つらいですものね」というと、

「せんせいも、肩が痛いんですよね」と逆に慰めてくださいました。

先週の学会発表でのポスター貼りのところで、五十肩で肩が痛いことをちょっと書いたことを読んで覚えていてくださったのでした。

うちで、仕事をしている治験コーディネーターのNさんが、「学会発表おつかれさまでした」と声をかけてくださいました。

「ブログ読んでますよ」ではなく、内容についてのコメントから、会話が始まるのは、すごく嬉しいことです。

ほかにも、ブログ毎日チェックしてます、なんて声をかけてくださる人もいて、ほんとに励みになります。

「よ~し、できるだけ、いっぱい書くぞ~」と、決意も新たにしたのであります。

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 5:38 AM  コメント (0)

参議院選挙

20:00前に、近くの小学校に、ぎりぎりかけこんで、参議院の投票をしてきました

せっかく政権交代したので、5-6年は、じっくり民主党に政治をやってもらいたい気がしますが、いきなり消費税10%なんて言われると、民主党を嫌う有権者もいるでしょうね。

消費税アップは必要なことなのでしょうけれど、まだまだ説明不足かなと思います。

今5%だから、せめて、7%くらいだったら、受け入れやすいと思うんですけどね……

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 10:22 PM  コメント (0)

悪いことばかりじゃないと……

昨日、忙しすぎるよ~と愚痴をかいて、「なんとかしなくちゃ」と眉間にしわをよせていたのに、一晩たったら、忙しくても、いいこともたくさんあったなぁと思いなおすことができました。

普段出ない金曜に私が外来を担当したので、月、火、水、土にめいっぱい予約が入っている患者さんが、金曜に動いてくれたために、ほかの曜日がけっこう余裕がありました。

患者さんの待ち時間が少なくて、患者さんとちょっと余計なおしゃべりができて、お茶休憩もできて、夕方早めに終わって……

それに、急患扱いの初診の患者さんが増えているのは、帯状疱疹に罹った患者さんを、わりと早い時期に近くの内科や皮膚科の先生が、うちに紹介してくれるようになっているからなのです。

帯状疱疹後神経痛の予防のため、または帯状疱疹後神経痛が重症化しないようにするために、早めにペインクリニック的な処置をすることは、患者さんにとっても大切なことだし、私にとっても、とても助かることです。

数年前から、うちに時々みえる、帯状疱疹関連の薬を扱っている製薬会社の人に、このことを話して、近くの医院を訪問したときは、帯状疱疹に対するペインクリニックの重要性をしっかり伝えてもらうようにお願いしていたのが、やっと最近になって功を奏し始めたようです。

だから、こういう患者さんが増えるのは、嬉しいことなんです。

なんでも、ものごとって、いい側面と悪い側面が隣り合っているんですよね。

と、書きながら、「悪いことばかりじゃないと♪、想い出~かき集め、かばんに~詰め込む気配がしてる…♪」と、歌を口ずさんでいました。

カテゴリー: 心にうかぶこと, 日々の診療 — admin 5:55 AM  コメント (2)

忙しすぎ~

今日(金曜)は、1日、外来診療しました。

木曜、金曜は、梅山先生にお任せしているので、わたしは、普段は、木・金の1日は院長業務の事務仕事にあてているのですが、今週は梅山先生がお休みなので、かわりに私が出てきました。

4日の日曜も昨日の休診日も、1日中レセプトのチェックをしていて、休みがないうえ、今週は、今日もいれると、5日間も外来診療をやることになります。昼間外来をやると、事務仕事は夜に持ち越しです。

外来診療5日間は、厳しいなぁ……こんな仕事の仕方をしてちゃいけないなぁと思います。

虎の門病院の麻酔科で仕事をしていたときに、「あぁ~このままじゃ、過労死しちゃう」と思って、仕事の方向転換をしたのでした。

せっかく、仕事の仕方を見直そうと思ったのに、その時と同じような状況になりそうです。

受付のスタッフに「初診の受付をもう少し減らして」と頼んだそばから、突発性難聴、帯状疱疹、ぎっくり腰など、先にのばせない患者さんから初診の申し込みの電話がかかってきます。

無理な時は、ほかのペインクリニックに行ってもらうようにお願いするのですが……

ま、先週から、いろんな仕事が重なっているだけなんですけどね。でも、よくよく気を付けていないと、できる限界までどんどん仕事が増えていってしまいます。

なんとか考えなくちゃ。

カテゴリー: 心にうかぶこと, 日々の診療 — admin 11:32 PM  コメント (0)

いつもの日本じゃないみたい

今朝、3:30に起きたので、眠くなってきました。

サッカーすごかったですね。

オランダ戦の試合の内容がよかったので、もしかしたら、ベスト16?と期待していました。

デフェンスがとてもがんばっていて、頼もしいです。今までだと、後半の終わりも近づくと、走れなくなって、2-3点一気に入れられるというパターンが記憶に残っています。

本戦の前の前哨戦で4連敗したメンバーを入れ替えた岡田監督の決断がすばらしかったと思います。今まで活躍してきた有名な選手をはずすなんてことは、日本人のメンタリティーとしては、なかなか難しいことだと思います。その決断が功を奏しているのでしょうね。

一人一人の技術より、全体として、どう戦うかという言葉が、監督と選手の諍いをおこしたフランスチームが負けたことをみても、なるほどと思います。

岡田監督は、心の強い人ですね。かっこいいです。

カテゴリー: スポーツ, 心にうかぶこと — admin 10:03 PM  コメント (0)