星状神経節ブロック(花粉症)

星状神経節ブロックが花粉症に効果があるのは、この治療をうけたことがある方ならわかると思いますが、「花粉症のために星状神経節ブロックを受けたいのですが、どの程度治療効果を期待できますか」と聞かれると、答えに困ってしまいます。

効果の程度は、さまざまです。何回目にどのくらいの効果が得られるかははっきり言えません。

スギ花粉のシーズンの間中、週に1回治療をしていると、楽に過ごせるというくらいの人が一番多いと思います。

しかし、星状神経節ブロックだけでは、完全に症状がとれずに、漢方薬をつかったり、やっぱり抗ヒスタミン薬が少し必要ということもあります。

薬をのんでも症状がとれなかった人が、星状神経節ブロックの治療を受けたために、軽い抗ヒスタミン薬をすこしのめばよく効くようになったので嬉しいと喜ばれることもあります。

つい最近、2年ぶりにうちにみえたKさんは、2年前に肩関節の痛みのために、星状神経節ブロックを21回おこないました。(2007年11月~2008年2月まで)

「その後肩の痛みはすっかり治っていました。一番嬉しかったのは、それまで何十年も花粉症に悩んでいたのに、星状神経節ブロックを受けて以来、この2年間まったく症状がでなかったことです」

と言われました。

私がペインクリニックの研修をうけたころ、星状神経節ブロックで花粉症がすっかり治る人も15%くらいいると聞いたことがありましたが、わたしは、星状神経節ブロック治療後に何シーズンも花粉症がでていないという患者さんをみたことがありませんでした。

スギの量も半端じゃなくて、大気汚染などの影響もあるので、「治る」まではいかないのだろうと思っていました。でも、Kさんのような例も実際あるのですね。びっくりしました。

カテゴリー: 星状神経節ブロック, 治療効果 — admin 9:12 PM  コメント (0)

花粉症

「これって、もしかして、花粉症に効きます?」

12月、1月頃から首の痛み、肩こり、肩関節周囲炎の痛みの治療に星状神経節ブロックの治療をしている患者さん3人に、まったく同じことを言われました。

家族や会社の同僚は花粉症の症状にぼやき始めたのに、自分はまだない。毎年、この時期になると花粉症で鼻水や鼻閉、くしゃみでつらい思いをしていたのに、今年は花粉が飛び始めても、まだ症状がでない。この差は、もしかして星状神経節ブロック?

というわけです。

星状神経節ブロックには、このような『おまけの効果』があります。

カテゴリー: 星状神経節ブロック, 治療効果 — admin 3:50 PM  コメント (0)

オリンピック

今日はお休みの日です。

オリンピックをやっているので、ついついテレビの前に引き寄せられてしまいます。夜中にやったカーリングの対カナダ線は、ビデオにとって、言葉が聞き取れるくらいの速さに早送りして全部みました。

フィギュアスケート男子もスノーボードのハーフパイプも日本の選手ハイレベルですね。スピードスケート男子の500mの銀メダル、銅メダルもすばらしかったです。

みんな、たった数分間の競技、演技のために4年もがんばっているのですから、自分の実力通りの、練習通りのパフォーマンスができるといいなぁと思いながら応援しています。

ワールドカップや他の世界大会でメダルをとっていても、だれもが必死に目指すオリンピック。オリンピックの『金メダリスト』というタイトルはまた格別なものなのだろうと思います。

ところで、カーリングはとてもおもしろいですが、あれもスポーツなんでしょうか……

カテゴリー: スポーツ, 心にうかぶこと — admin 9:48 PM  コメント (0)

帯状疱疹

帯状疱疹は、いきなり水疱が出るときと、痛みが先にでて、そのあと水疱がでてくるときの二つのパターンがあります。

痛みだけだと、整形外科に駆け込むことが多いようです。

水疱がでてないと、「帯状疱疹」の診断はなかなかつきません。痛みだけの時に診断がつかないのはしかたのないことです。

中には、帯状疱疹の痛みは尋常じゃないので、もしかしたら帯状疱疹かもしれないと言ってくれる経験豊富な医師もいます。

痛みだけの時は、整形外科では、レントゲンをとって、「頚椎のここが狭いので痛いのでしょう」とか、「老化で骨が変形しているのが原因でしょう」などと言われます。

それでも、水疱が出て、すぐに「帯状疱疹」とわかって、皮膚かなり、内科なり、ペインクリニックなりに紹介してもらえれば問題はないのですが、今日みえた帯状疱疹の患者さんは、水疱が出た後も整形外科でぎっくり腰という診断の元に、ずっとリハビリを受けていたそうです。

水疱があっても、気がついてないのですから、当然抗ウィルス薬も投与されていません。

皮膚科に行くようにと言われたのは、水疱が出て、1週間もたってからでした。

皮膚科では初期治療をするには、日にちがたちすぎていたので、すぐにうちに紹介の電話がかかってきました。

水疱のないときに、帯状疱疹の診断がつかないのは仕方のないことと思いますが、水疱がでてからも、ぎっくり腰だろうといって、治療を続けるというのは、非常に困ったことだと思います。

カテゴリー: 医療一般, 帯状疱疹 — admin 10:55 PM  コメント (1)

産業医研修会

大田区産業プラザPIOで開かれた産業医研修会に行って来ました。

井の頭通りから環八一本で行き方がシンプルなので、車で行ってみました。

行きは、朝早かったので、すいていて、やっぱり車での移動はらくだなぁと思いましたが、帰りはずっと渋滞で、20キロを2時間もかかってしまい、あぁ、やっぱりこれが東京だ……とため息がでました。

新型インフルエンザの対策や、うつで休業した人の職場復帰についての話など、昼休み1時間をはさんで、5時間の研修会でした。

その中で、産業医が関係した医事紛争の話は、講師の先生の話し方も上手でとても興味深く聞けました。

産業医としての仕事をしているわけではないのですが、うちには病気で仕事を休業して治療をうけにこられている患者さんもいらっしゃるので、産業医としての知識は、わたしの日々の臨床にも潜在的に役に立っていると思います。

カテゴリー: 学会・研究会 — admin 10:58 PM  コメント (0)

冬の急患

最近、顔面神経麻痺と帯状疱疹、ぎっくり腰の方からの問い合わせがすごく多くなっています。どれも、寒い時期には多くなる疾患です。

診断もわかっていて、治療法も迷うことはないし、どれもできるだけ早めに治療を始めたい疾患ばかりなので、可能な限り、その日に来ていただくようにしています。

とはいっても、わたし一人で、1日で診られる人数には、限度があります。

先日、再診の予約がいつもよりちょっと少ない日があって、その時には7人も急患を受け付けました。

普通はどんなに無理しても新患を診るのは、3人が限度かなと思います。

どの患者さんも、受診希望の方は、ほんとはすぐに来ていただきたいのですが、そうもいかないのが現状です。

うちですぐ受け入れることができないときは、他のペインクリニックを受診していただくようにお勧めしています。

カテゴリー: 日々の診療 — admin 11:30 PM  コメント (0)

信じられない使用条件

フェンタニルという麻薬を含んだ、貼り薬(デュロテップパッチ)が「慢性疼痛」つまり、良性の疾患の痛みにも使えるようになったことは、先日お話しました。

読売新聞に紹介されていたこともあって、患者さんたちの意識も高く、今までリン酸コデインを使っていた人たちの中で、デュロテップパッチのほうが好ましい方は、少しずつデュロテップパッチに変更しています。

昨日、初診で見えた帯状疱疹の急性期の患者さんに、どの鎮痛薬でも痛みが取れないというので、さっそくデュロテップパッチを処方しようとしました。

ところが、そういう処方の仕方はできないのです。

デュロテップパッチを慢性疼痛に処方するときの条件として、「今まで使っていたオピオイドからの変更であること」という一文がついています。

オピオイドとは、麻薬の総称で、リン酸コデインや、モルヒネなどを指します。

リン酸コデインやモルヒネが、副作用が強いから、フェンタニルを使いたいのです。

フェンタニール製剤であるデュロテップパッチのほうがずっと使いやすくていい薬なのに、わざわざ副作用のある他の麻薬を使ってからしか処方できないことになります。

患者さんと処方医師と取り交わす確認書にも「他の麻薬からの変更である」という文章が入っているので、そこにサインする以上、数日でも他の麻薬を使ってからでないと不正になります。事情を説明して、やむなくリン酸コデインを処方しました。

次に処方するときにデュロテップパッチに変更するにしても、何日間かは患者さんを便秘や嘔気といったリン酸コデインの副作用に苦しめることになります。副作用がつらくて、中止してしまえば、激痛に耐えなければなりません。

他の麻薬からの変更として使うという条件が入った理由は、「安全に使用するために」ということらしいのですが、とんでもない話です。

2年前に治験を行ったときの研究のデザインが、「他の麻薬を使用していて鎮痛効果を得ていた人」に使用して、効果と副作用の程度の差を見るというものだったので、このような条件が入ったのでしょう。

臨床のことを知らない役人が決めたに違いありません。

また、そのような条件がつくことが、現実的には矛盾していることを指摘できなかった製薬会社にも問題があると思います。その条件に対して、徹底的に対抗できなかったのは、製薬会社の人たちも、臨床の現場をよく把握してないということではないでしょうか。

せっかく使いやすい薬がでてきたというのに、まったく腹が立ちます。 

 

 

 

 

 

)ヤンセンファーマ

カテゴリー: 医療一般, 心にうかぶこと, 慢性疼痛 — admin 9:28 PM  コメント (0)

レセプトのオンライン請求

診療報酬を受け取るために作る『診療報酬明細書』をレセプトといいます。

毎月、一ヵ月分の診療の明細を作成して、翌月の10日までに社会保険や国民健康保険組合に送ります。いろいろな段階の審査を受けて、だいたい2ヵ月後に診療報酬が支払われるという仕組みになっています。

開業してもうすぐ5年になりますが、最初は、作ったレセプトをすべて紙に印刷して、送っていました。

2年くらいまえから、電子媒体(フロッピーディスク)にコピーして送るようになりました。

そして、今回から、ようやくオンラインでの請求です。

紙に印刷していたときは、スタッフの手を借りて、穴あけをし、請求別に糸で綴じて、件数を手で数えたりしていました。

電子請求になり、大量に紙に印刷する手間はなくなり、作業は私一人でできるようになりました。でも、紙のレセプトの時と同じように、総括表を作って、印刷し印を押し、糸で綴じ、という作業が残っていました。

10日に必着のため、たいてい9日の深夜には、できたてのレセプトを宅配便で出すために、近くのコンビニまで走っていました。

今回は違います。

レセプトができあがったら、社会保険や国民健康保険に直接オンラインでつなげた独立したパソコンから、ほんのちょっとの手間と時間で、あっという間に送ることができました。

送信用の回線とパソコン1台をオンライン請求用の専用として設定し、ちょっとめんどうな手続きはありましたが、オンライン請求の準備ができてしまえば、レセプト請求自体はとてもらくです。

しかも、オンライン請求の場合、東京都では、印刷した総括表も出さなくていいので、大幅な時間の節約ができるようになりました。

カテゴリー: 事務仕事, 医療一般 — admin 11:23 PM  コメント (0)

花粉症の季節

もうすぐ、スギ花粉の季節になりますね。

敏感な方は、もう症状が出始めていて、去年花粉症のためにうちに来ていた方が治療を始めるためにまた少しずついらしています。

花粉症に星状神経節ブロックロックは効果がありますが、花粉症のためだけに星状神経節ブロックをするのはちょっと抵抗があります。

インターネットや本などで、その利点と欠点をよく理解して来られた方、日常生活に支障が出るほどの症状の方には、星状神経節ブロックをしてもいいかなとは思いますが、ペインクリニックで花粉症に効く治療をやっていると聞いたとか、人に勧められて来ました、という患者さんには、星状神経節ブロックの説明をして、ほんとにこの治療が必要かどうかをもう一度考えてもらうようにしています。

特にお子さんの場合は、子供の症状の辛そうな様子をみて、親御さんが連れてこられることがありますが、治療を受ける本人が神経ブロックを受け入れられるかどうかがポイントになります。

首のこの部分に、こういうふうな手技で注射するんですよ、といって、「わかりました。お願いします」と、本人と親の同意を得ても、実際消毒を始めたとたんに、「やっぱりやめる」ということもあります。

カテゴリー: 星状神経節ブロック, 治療効果 — admin 11:47 PM  コメント (0)

産業精神衛生研究会に行って来ました

日曜日の9:00から17:30までと一日がかりの会だったので、ちょっと億劫だったのですが、産業精神衛生研究会に行って来ました。

池袋にある帝京平成大学という大学の大きな階段教室に座って、大学生にもどったような気分で話を聞きました。

ストレスマネッジメント技法や認知行動療法についての話はとてもおもしろくて、毎日の診療に役に立ちそうな内容でした。

午後からは、あまりおもしろくなくて、眠気との闘いです。

専門分野ではなくても、声がはっきりしていて、話し方が明快だったり、話のフォーカスがはっきりしていると、わかりやすくて、内容にも興味を惹かれるのですけどね・・・

8時間の研究会の中で、一つでも役に立つ話を聞けて、少しでもこれから調べてみたいと思うようなテーマが心に残れば、じゅうぶん満足できます。

カテゴリー: メンタルヘルス, 学会・研究会 — admin 11:10 PM  コメント (0)