真夜中の西新宿

香港からのお客様を迎えるので楽しみにまっていたのですが、飛行機の到着が遅れて成田からの交通機関がなくなってしまいました。

航空会社のせいで延着したのだから、普通なら、成田にホテルをとってくれるとか、タクシー代を出してくれるなどの対応が当然だと思うのですが、そんな保証はなく、なんとか新宿までは航空会社のバスで送ってくれることになりました。

タクシーを使ってもらうという手もありましたが、到着が1:00すぎということで、夜中なら時間もかからないので、ひとっ走り車で迎えに行くことにしました。

約11キロ、井の頭通り、そして方南通りへと進みます。都心の道路は車線も多くて、広くて走りやすいんですね~。

都心に一人で運転してきたのは、2回目で、最初は昼間だったので、人も車も多くて、やっぱり電車が便利だなぁと思ったのですが、さすがに夜中は違います。都会の美しさだけが際だつようです。

西新宿のビル群は、昼間歩道を歩きながら見上げるときより、誇り高くりっぱにみえました。広い道路上から、開けた視野でビルを見るからかもしれません。

大きなバスターミナルのまわりを2周しただけで、大きな荷物をたくさん携えた友人を無事ピックアップできました。陸上競技場のような広さで、バスの発着用のスペースがたくさんあって見通しの悪いところで、運転しながら人を見つけられるなんて、昼間では考えられないことです。

車の少ないお盆休み中は、都心へのドライブが新鮮かもしれません。

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 5:49 AM  コメント (4)

突発性難聴

最近、突発性難聴の患者さんが立て続けに3人みえました。

60才の女性のTさんは、首の痛みのために、以前からうちで星状神経節ブロックを受けている方です。

ある日「右の耳が突発性難聴になって、耳鼻科に入院することになりました。しばらく休みます」という電話がありました。

「そうですか・・・たいへんですね。耳鼻科の先生によくみてもらってくださいね。あ、ペインクリニックでも、突発性難聴の治療できますから、もし調子が悪かったらすぐいらしてくださいね。」

「そうですよね。星状神経節ブロックですよね。耳鼻科に行ったらすぐ入院と言われちゃったので・・・」

耳鼻科ではたぶんステロイドで治療するんだろうなぁ・・・それで治る人もいるかもしれないし・・・などと思いながら、「おだいじに」といって電話を切りました。

突発性難聴は、突然の難聴の中で原因の不明のものにつく診断名ですが、内耳の循環障害が原因と推測されています。ですから、ペインクリニック的には、顔面神経麻痺と同様に、できるだけ早期から星状神経節ブロックで治療することになっています。でも耳が聞こえなくなったら患者さんは当然耳鼻科に行くでしょうね。そして、耳鼻科では耳鼻科の治し方で治療が行われるのだと思います。

10日ほどたって、Tさんがクリニックに見えました。10日間も毎日ステロイドを点滴していたけれど、聴力がほとんどかわらないので、2週間の予定を早く退院させてもらったということでした。

最近は、医療の明細が発行されるので、見せてもらったら、かなりの大量のステロイドが使われていました。副作用が出なくてよかったと思いました。

その日から毎日星状神経節ブロックをしました。Tさんも暑い中きちんと治療に来てくださいました。

初回のブロックから「なんかいい感じ」ということでしたが。4-5日目で、はっきり変化がでてきて、「よくなっている実感があります」ということでした。

2週間で、かなりよくなったそうです。聴力は左耳の8割くらいまで回復していますが、音が響いたり、割れて聞こえたりする後遺症が少し残っています。でも、日常生活に不便はないですと、笑顔で答えてくださいました。

2ヵ月ほど前に、友人が「突発性難聴になったのだけど、どうしよう」と相談してきたときは、「すぐに星状神経節ブロックしたほうがいいから、耳鼻科で聴力検査だけしてもらって、すぐうちにいらっしゃい」と、治療を始めました。

だけど、入院しますという方に、入院をやめて、うちにいらっしゃいなどとは言えませんよね……

日頃から、もっと星状神経節ブロックの効果の「啓蒙活動」をしなくちゃいけないなぁと思いました。

カテゴリー: 星状神経節ブロック, 治療効果 — admin 11:10 PM  コメント (0)

影絵の森美術館

母を連れて、山梨の温泉に行って来ました。

宿は、湯村の中庭の広いホテル。私は、右肩や右腕が痛いので、なんとか痛みがとれないかなぁという、神頼みならぬ、温泉頼みです。

といっても、私は露天風呂に本を持ち込んで読むのが好きなので、肝心の肩や腕は温泉につかっていないのですが……

ちょっと足をのばして、昇仙峡の「影絵の森美術館」に行って来ました。

藤代清治の作品が展示されている美術館です。

山梨県立美術館には、何回か行ったことがありますが、影絵美術館はその存在すらしらなかったので、ちょっとした時間つぶしのつもりでした。

ところが、中に入ったとたんに、あ!!と一瞬言葉を失いました。

童話の世界を創り出す発想と構成、そしてそれを繊細な技術で表現されたたくさんの幻想的な作品がライトアップされていました。

http://www.kageenomori.jp/fujishiro.html

思いがけない作品に出会えて、幸運な一日でした。

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 11:03 PM  コメント (2)

片側顔面痙攣

70才の女性、Sさんは10年まえより片側顔面痙攣が発症しています。

お店をしていて、お客様と応対しているときに、特に目のまわりの痙攣がひどくなり、最近ではほとんど目をつぶった状態になるので、お客様にいつもそのことを指摘されて仕事をするのが気が重いとおっしゃっていました。

3週間前に私の外来にみえて、ボトックスの注射で治すことができることを話しました。ボトックスの利点と欠点、薬の作用、費用などを説明して、治療を受けたかったらいつでもどうぞと言ってその日の診療は終わりました。

翌日、電話でボトックスの治療の申し込みがあったので、すぐに治療を行いました。

ボトックス治療のウェブでの講習や、実地での研修を何回か受けて、治療の許可証ももらっていますが、実際の患者さんに使うのは初めてでした。

手技的には、いつも行っている神経ブロックよりずっと簡単ですが、薬の取り扱いに注意が必要です。温度が上がらないように、シリンジや溶かす生理食塩水や局所麻酔薬を冷やしておいたり、薬を溶かしてシリンジに用意した後は、氷を入れたトレイの上において、薬効が下がらないように気を遣いました。

ボトックスが効き過ぎて起こる兎眼の副作用を避けるために、使用量は少し少な目にして、2週後にもし効果が足りなければ、追加して補正するという段取りにしました。

2週間目の今日、マイクでSさんを呼ぶときにドキドキしました。

Sさんは、ニコニコして診察室に入ってこられて、「こんなことなら、早く決心してやればよかった」ととても満足気な表情でした。両目があいていて、実はとても美人だったことがわかりました。

たぶん4ヵ月くらいたつと、また顔面痙攣は戻ってくることになりますが、ご本人によると、これだけらくになると、費用のことや、繰り返し治療が必要なことはあまり問題にならないということでした。

少し少なめに使ったのですが、ボトックスを打った側が、ちょっと瞬きが遅い感じがありました。もう少し多かったら、瞼が閉じにくくなっていたかもしれません。

よかった。うまくいって、よかった。

Sさんの笑顔をみて、ほんとに嬉しくなりました。

カテゴリー: ボトックス — admin 11:13 PM  コメント (0)

産業医の仕事

西新宿で数学の塾を経営している友人に頼まれて、その会社の産業医を引き受けることになりました。

5年前に産業医の資格をとったときに、「産業医が必要になったら手伝うよ」と言っていましたが、その後5年たち、会社で働く従業員が50人以上になって、産業医の選任が義務づけられる人数になり、今回の依頼となりました。

産業医は『労働者の健康を保持し、健康と労働の両立を図る』のが仕事です。

1.健康管理

2.作業管理

3.作業環境管理

4.健康教育、健康相談

などが具体的な仕事になります。

今でも、十分忙しいのですが、月に一回新宿に通勤できること、病気の治療ではなく、病気の予防や健康の維持、という今までとはかわった経験ができるので、ちょっとわくわくしています。

さっそく15日にでかけてきて、その会社の衛生管理者や理事長と打ち合わせをしたり、健康相談の申し込みのあった方と30分ほど面談をしました。

最近の職場は、パソコンを使う時間が長いので、肩こり、腰痛やメンタルヘルスが問題になることが多いようです。

カテゴリー: メンタルヘルス, 医療一般 — admin 11:48 PM  コメント (0)

読んでくださってありがとう

初診の患者さん、80才代の女性で、腰痛に困っている方がみえました。

いろいろお話をして、「痛みがあると、つらいですものね」というと、

「せんせいも、肩が痛いんですよね」と逆に慰めてくださいました。

先週の学会発表でのポスター貼りのところで、五十肩で肩が痛いことをちょっと書いたことを読んで覚えていてくださったのでした。

うちで、仕事をしている治験コーディネーターのNさんが、「学会発表おつかれさまでした」と声をかけてくださいました。

「ブログ読んでますよ」ではなく、内容についてのコメントから、会話が始まるのは、すごく嬉しいことです。

ほかにも、ブログ毎日チェックしてます、なんて声をかけてくださる人もいて、ほんとに励みになります。

「よ~し、できるだけ、いっぱい書くぞ~」と、決意も新たにしたのであります。

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 5:38 AM  コメント (0)

参議院選挙

20:00前に、近くの小学校に、ぎりぎりかけこんで、参議院の投票をしてきました

せっかく政権交代したので、5-6年は、じっくり民主党に政治をやってもらいたい気がしますが、いきなり消費税10%なんて言われると、民主党を嫌う有権者もいるでしょうね。

消費税アップは必要なことなのでしょうけれど、まだまだ説明不足かなと思います。

今5%だから、せめて、7%くらいだったら、受け入れやすいと思うんですけどね……

カテゴリー: 心にうかぶこと — admin 10:22 PM  コメント (0)

悪いことばかりじゃないと……

昨日、忙しすぎるよ~と愚痴をかいて、「なんとかしなくちゃ」と眉間にしわをよせていたのに、一晩たったら、忙しくても、いいこともたくさんあったなぁと思いなおすことができました。

普段出ない金曜に私が外来を担当したので、月、火、水、土にめいっぱい予約が入っている患者さんが、金曜に動いてくれたために、ほかの曜日がけっこう余裕がありました。

患者さんの待ち時間が少なくて、患者さんとちょっと余計なおしゃべりができて、お茶休憩もできて、夕方早めに終わって……

それに、急患扱いの初診の患者さんが増えているのは、帯状疱疹に罹った患者さんを、わりと早い時期に近くの内科や皮膚科の先生が、うちに紹介してくれるようになっているからなのです。

帯状疱疹後神経痛の予防のため、または帯状疱疹後神経痛が重症化しないようにするために、早めにペインクリニック的な処置をすることは、患者さんにとっても大切なことだし、私にとっても、とても助かることです。

数年前から、うちに時々みえる、帯状疱疹関連の薬を扱っている製薬会社の人に、このことを話して、近くの医院を訪問したときは、帯状疱疹に対するペインクリニックの重要性をしっかり伝えてもらうようにお願いしていたのが、やっと最近になって功を奏し始めたようです。

だから、こういう患者さんが増えるのは、嬉しいことなんです。

なんでも、ものごとって、いい側面と悪い側面が隣り合っているんですよね。

と、書きながら、「悪いことばかりじゃないと♪、想い出~かき集め、かばんに~詰め込む気配がしてる…♪」と、歌を口ずさんでいました。

カテゴリー: 心にうかぶこと, 日々の診療 — admin 5:55 AM  コメント (2)

忙しすぎ~

今日(金曜)は、1日、外来診療しました。

木曜、金曜は、梅山先生にお任せしているので、わたしは、普段は、木・金の1日は院長業務の事務仕事にあてているのですが、今週は梅山先生がお休みなので、かわりに私が出てきました。

4日の日曜も昨日の休診日も、1日中レセプトのチェックをしていて、休みがないうえ、今週は、今日もいれると、5日間も外来診療をやることになります。昼間外来をやると、事務仕事は夜に持ち越しです。

外来診療5日間は、厳しいなぁ……こんな仕事の仕方をしてちゃいけないなぁと思います。

虎の門病院の麻酔科で仕事をしていたときに、「あぁ~このままじゃ、過労死しちゃう」と思って、仕事の方向転換をしたのでした。

せっかく、仕事の仕方を見直そうと思ったのに、その時と同じような状況になりそうです。

受付のスタッフに「初診の受付をもう少し減らして」と頼んだそばから、突発性難聴、帯状疱疹、ぎっくり腰など、先にのばせない患者さんから初診の申し込みの電話がかかってきます。

無理な時は、ほかのペインクリニックに行ってもらうようにお願いするのですが……

ま、先週から、いろんな仕事が重なっているだけなんですけどね。でも、よくよく気を付けていないと、できる限界までどんどん仕事が増えていってしまいます。

なんとか考えなくちゃ。

カテゴリー: 心にうかぶこと, 日々の診療 — admin 11:32 PM  コメント (0)

発表してきました

会場は京都の国立国際会議場です。

ポスターセッションでの発表なので、朝から会場に行き、自分に与えられたスペースにポスターを貼りました。プレゼンテーションは、午後からですが、ポスターは2日間貼りっぱなしです。たくさんの人がみれるようにとの配慮です。

A4の紙を12枚。右肩が、肩関節周囲炎で、腕が上に上がらないので、貼るのに苦労しました。

午前中は、「術後痛のメカニズム」という、動物実験による基礎研究のシンポジウムを聞いて、お昼は食事をしながら、ランチョンセミナー「神経ブロックの稀な合併症」の話を聞きました。

私が発表するセッションは、ずいぶん聴衆が多くてびっくりしました。今一番、旬の話題ですから、たくさんの人が興味があるんだと思います。

質問も多く、ディスカッションもさかんで、ほっとしました。発表し終わったときに、し~んとして、質問もコメントも何もいう人がいないと、あまりいい内容じゃなかったのかなとしょんぼりしてしまいますからね。

発表のあとは、西荻ペインクリニックは、今年、、「ペインクリニック専門医指導施設」の認定をもらったので、その専門医指導者講習会というのに出席してきました。

安全、倫理、感染、に関するわかりきった講義を合計3時間も聞きました。

京都まで行ったのに、新幹線-地下鉄-会議場-地下鉄-新幹線という行程で、京都の風情とはまったく無縁の行程でした。

学会で勉強してくるだけと比べて、自分で発表するとほんとに消耗します。でも、長い時間かけてためいきつきながらがんばって、あぁ、嫌だなぁと思っても、最後にパッと花がひらくように、すごく嬉しい瞬間があるんです。だから、なかなかやめられないんですよね。

カテゴリー: 学会・研究会 — admin 11:52 PM  コメント (0)