頭の症状

片頭痛

10代20代と比較的若いころから発症します。
片側に拍動性の(脈打つような)痛みがあります。
頭痛発作の前に閃輝暗点といって、目の前に光が見える人もいます。
光や音で頭痛が強くなるので、暗い部屋でじっとしていることを好みます。
痛みは数日続き、発作の間は寝込んでしまい、仕事や学校に行けなくなります。
星状神経節ブロック、トリプタン系の内服薬・点鼻薬が有効です。

緊張型頭痛

幅広い年代でみられます。
頭がしめつけられるような感じ、重たい帽子をかぶせられているような感じの不快な頭痛で、肩や首の痛みも同時に出ることがあります。
ストレスや、パソコンを長時間使うことが原因であることが多いです。
星状神経節ブロックや後頭神経ブロック、首や肩のトリガーポイント注射が有効です。

群発頭痛群発頭痛

中年以降に発症することが多い病気です。
一年のうち、毎年同じ時期に集中して頭痛発作が起こるのでこの名前がついています。
目の奥が痛くなることが多いです。
痛みの強さは激烈でじっとしていられなくて、動き回ります。
涙が出たり、鼻水が出たりという自律神経症状がでることも特徴です。
夜間に発作が起こるので、睡眠が障害されて非常に消耗します。
星状神経節ブロック、高濃度酸素吸入が有効です。
リラクゼーションや運動も予防には大切です。

普通の頭痛

上の三つのような特徴的な症状のない頭痛です。
市販薬を常用していることが多く、薬の効果が弱くなって大量の頭痛薬をのんでいる人もいます。
星状神経節ブロックで、頭痛時の痛みの強さが弱まり、痛みの持続時間が短くなり、内服薬をのむ回数や量が減ります。

めまい・耳鳴り

めまいは、脳の中に病気(腫瘍など)があるとき、内耳に病気のあるとき、自律神経が原因のとき、があります。
原因となっている病気があるときは、その病気の治療が最初に必要ですが、自律神経が原因でどこにも病気がみつからないのに、めまいや耳鳴りがあるときは星状神経節ブロックが有効です。